【S10使用構築】Goomy式蜘蛛グロスコケコ【最高2044】
S10お疲れ様でした!・〜・!
今季はシーズン終了2週間前からオニシズクモ+メタグロス、通称「蜘蛛グロス」の並びを考えつつレートに潜り始め、紆余曲折はありましたが最終日になんとか2000を達成することが出来ました。構築練度が低いせいで一部のポケモンを切ったり命中不安に頼らざるを得なかったりとまだまだ改良の余地はあるものの、構築のベースはそれなりに良いものに仕上がったと思うのでそれなりには満足してたりします。
<構築経緯>
眼鏡オニシズクモ+メガメタグロスから構築をスタート。基本選出の@1に求められる条件として、
①対電気性能(処理は速効的なものが望ましい?)
②相手のポケモンを削って蜘蛛グロスの圏内に入れることが出来る
があると考え、怒り挑発フェアリーZカプ・コケコを採用。怒りとフェアリーZを両立した電気とのタイマン性能に優れた型であり、挑発を仕込むことによってポリゴン2や(やや怪しいが)カビゴン等の数値受けを削る役割も担うことが出来る。また、エレキフィールドを張ることにより、コケコガッサ対面グロス引きやコケコカバ対面蜘蛛引きから裏に負担をかけていけるのも魅力的に感じた。
次に採用したのはD振りスカーフ霊獣ランドロス。蜘蛛が投げられない際の炎への切り返しやミミッキュへの誤魔化し、相手の電気を引かせつつ蜘蛛グロスや後述のリザードンを盤面に着地させる等の役割を割り振った。ここまででナットレイやブルル周りの構築がどうしようもなく思えたため、第2のメガ枠としてメガリザードンY、第2の崩し枠として化身ボルトロスで残りの枠を埋め構築が完成した。この2体は対カバマンダにおける選出の選択肢にもなりうるため非常に重宝した。
<個体紹介>
特性:クリアボディ→硬い爪
性格:無邪気
実数値(努力値):171(124)-182(132)-170(0)-125(0)-117(0)-178(252)
構築の軸その1。性格については意地や陽気、技構成に関してもアイヘバレット冷P地震やアイヘ冷P雷P地震など様々なものを試したが、最終日付近のリザグロスの増加を受けて最終日夜にこの型に変更した。実際の対戦でも幾つかイージーウィンを飾ることが出来たのでまぁまぁ正解だったと思う。ただ軸というよりかは補完枠っぽい型になったのが少し不満だったりするので、来季以降も色んな形を試していきたい。
オニシズクモ@拘り眼鏡 NN Gentiaigée
特性:水泡
性格:控えめ
実数値(努力値):175(252)-*-113(4)-112(252)-152(0)-62(0)
波乗り/熱湯/冷B/ねばねばネット
(組み始めの)軸その2。軸と言えば聞こえは良いが、全構築に繰り出していけるポケモンではないので選出機会は限られてくる。かなしい。
火力が火力だけにただただ楽しいポケモンだった。カバにコケコで削りを入れて蜘蛛出して冷B!マンダは死ぬ!とか相手が水で受けに来る!割と削れてそのまま押し切る!裏のリザランドが通る!とかが特に◎。防御面もかなり独特な性能を持っており、ゲッコウガに対する明確な引き先たりえたりルカバシャとの対面から裏に圧をかけられたりと、あぁ〜偉いな〜って呟きながら後投げする機会も多かった。一つ一つ挙げてるときりがないので続きは自分の目で確かめて欲しい。
眼鏡オニシズクモのメジャーな技構成が波乗り熱湯冷B寝言であることはオニシズクモスト界隈では余りにも有名だが、コケコを同居させているので使う機会が無いと考え、技構成の@1にはねばねばネットを採用した。ゲンガーや雨ラグやコケコをそれぞれ1回ずつ討伐出来たからこれで正解だったと思いました(こなみ)。
カプ・コケコ@フェアリーZ NN Exp*Patronum
特性:エレキメイカー
性格:臆病
実数値(努力値):145(0)-*-105(0)-147(252)-96(4)-200(252)
無限に選出した過労死枠。対電気も崩しも対面操作も眠り耐性も対害悪もこの子を絡めて行うのでそれはもう縦横無尽に活躍した。先発適正が高いポケモンではあるが、ちゃんと本当に初手に置いて良いか吟味するのが大切。
電気に対する打点は言うまでもないが、コケコミラーこちら怒り相手カバ引き→妖Zで落とすなど、地面に対する打点の高さが功を奏することも多かったり、2000チャレでは相手のラスイチ無振りアーゴヨンを吹き飛ばしたり(81.2%)と、電気Zと半回復実持ちが多い環境の今、電気耐性持ちに幅広く刺さる不意のフェアリーZは非常に強力だった。もっとも環境要因に左右されがちな型であるのは間違いない(=コンスタントに強い型ではない)なとも感じた。自然の怒りが当たるかどうかがそのまま勝敗に直結する試合が多かったのも反省点。
霊獣ランドロス@拘りスカーフ NN かしわもち
特性:威嚇
性格:陽気
実数値(努力値):189(196)-166(4)-111(0)-*-124(188)-138(116)
地震/岩石封じ/毒毒/蜻蛉返り
調整ですがこちらのブログの型をそのまま使わせて頂きました(無断リンクの為、問題等あれば当記事のコメント欄に一報くだされば幸いです)。個人的にはもう少しSに割きたかった(Sランク1上昇ギャラドス抜き)のですが、原案の妥協点のぎりぎりを突いた調整に勝るものが思いつかず結局丸パクリすることに。
役割に関しては先述の通り。構築全体で重いアーゴヨンへの切り返しやサイクルの潤滑油としての貢献も大きく、本構築において外せない一体だった。地震封じ蜻蛉@1に関してだが、ポリ2カビゴンが重かったので誤魔化しの意味合いで毒毒を仕込んだ。
特性:猛火→日照り
性格:臆病
実数値(努力値):153(0)-*-98(0)-211(252)-136(4)-167(252)
大文字/エアスラッシュ/めざ氷/ニトチャ
当初はこの枠はリザXを想定していたが、メタグロスが冷Pを切ったことにより対カバマンダの選択肢から外れた関係上、コケコの挑発と合わせて上からの制圧を狙うことの出来るニトチャリザYを採用した。炎技に関してだが、晴れ下で無振りテテフを確定1発、晴れ補正無しで無振りコケコを75%で持っていける点から命中不安を背負うだけのメリットがあると踏んで大文字を採用。エアスラは汎用打点であることやバシャーモ軸への誤魔化し、怯みによる運勝ち等を加味して選択した。
化身ボルトロス@ウイのみ NN O-Thunder
特性:悪戯心
性格:控えめ
実数値(努力値):184(236)-*-118(220)-160(4)-101(4)-137(44)
※実際に使用したのは非理想個体
10万/めざ氷/悪巧み/身代わり
原案はこれ。
cluclupoke-perorimu.hatenablog.com
ナットドランのようなリザを他で見てそれ以外をナットで見るといった想定を許さない崩し枠。コケコの挑発と合わせて低火力を起点にしていくのが単純且つ強力だった。テッカグヤに対しての随一の強さを誇るため、馬車がバトンするタイミングで後投げして崩す(割と宇宙ムーブ感ある)みたいなのも強かった。
<選出パターン>
対クチート→コケコリザランド
対カバマンダ→コケコリザボルトorコケコ蜘蛛ボルト(コケコミラーが全てを決める感)
対ガルミミ→コケコランド+リザorグロス
対雨→蜘蛛グロスコケコ
対ロップ→ランド@2
対受け回し→蜘蛛コケコボルト
<さいごに>
真の目標は自身が未踏の2100なのですが、最終日午前時点でレートが1740ぐらいしかなくて今季は20乗れないだろうな〜と覚悟していた分20を達成した時は嬉しかったです。後すぐ1819に叩き落とされずに数時間20前半を彷徨って、強い人と沢山戦えたのが嬉しかったです(悔しかったです)。
おしまい!
<Special Thanks>
オニシズクモ(物理)とオニシズクモ(特殊)のレベリングをそれぞれ引き受けてくれた志摩さんとwさん
オニシズクモスト諸氏
最終日通話に付き合ってくれた六武衆のご隠居さんとゴルトさん
ここまで記事を閲覧してくださった皆様
【雑記】メガバシャーモあれこれ
初めまして、G(o・〜・o)myと申します。以後お見知りおきを・〜・
1. バトンメガバシャの特徴
今回語りたいのは所謂「バシャバトン」。遺伝技であるバトンタッチと加速が両立出来るようになってから早5年が経とうとしているらしいですね。そんな由緒あるジャンルであるバシャバトンですが、第七世代ではどんな調子なんかな〜〜〜ってのをつらつらと。
以下常体
○高い誤魔化し性能、及び択要素の軽減
バシャーモに有利なポケモン(等)と対面した際に、①守る→②バトンタッチでそれらに有利なポケモンをS1段階↑で繰り出すことが出来る。ここまでは当たり前の話なのだが、②の段階で相手の交換が見えるのも大きな強みである。つまり、先発バシャ+裏エース×2という選出をすることにより、相手の行動への依存を大きく減らすことが出来る。この点をもって、バトンメガバシャにおける最もパワーの高い選出は、+バトンエース×2()だと私は考える。バシャーモ→エース①→バシャーモ→エース②というように、先述した「択要素の軽減」に加えて、複数回にわたって上から負担を押しつけられるのも魅力的だ。しかし、バシャ対面で大きな負荷をかけてくるポケモン()や、そもそもの積みを阻害してくるポケモン()の存在がそれを許さないこともしばしば。故に、バシャーモ側はこれらに対抗すべく、別途に「直線的な選出」を用意する必要がある。
○直線的な選出ってなんだよ
ここでは、ステロ要員()or削り役()+バシャーモ+エースの並びを指す。既に確立した呼び名があったらごめんなさい、お兄さん許して。有名なのだとランドバシャカグヤ、ガブバシャカグヤやウツロバシャカグヤ辺り。馬車が非メガならテテフバシャギャラみたいなのもある。
初手に投げるポケモンについては、
...ステロ。爆発による削り及び欠伸ループの回避。ミミにほんのり強い。
...ステロ。毒菱による対害悪性能の補強や電磁波によるS操作も。
...ステロ。高い耐久指数を活かした昆布戦法。数値受けを強く誘うため、毒毒を搭載する個体も多い。
...バシャの起点になる鋼を強く誘う。他にも先制技の阻害、挑発、自然の怒りやZによる削り等、個人的入れ得ポケモン(前季入れてなかった)。
...こちらも鋼をよく誘う。これに加えて地面も誘うので、それらを大きく削るorバシャの起点に出来る手段も用意しておきたい所。呪い鬼火電磁波挑発等、搦め手系の技を沢山覚えるため、こちらもかなりの有望株。
私見はこんな感じ。特にミミの鬼火挑発が熱い(気がする)。
○まとめ
以上2点を総括すると、現バトンメガバシャ軸は
・バシャ
・エース枠×2〜3
・起点作成枠×1〜2
が第一の柱となっており、もし1枠2枠浮いているようであればクッション()が入ってくるというのが基本系であるように思われる。というか、偉大な先人たちがそうしてる。
2. 選出パターン
○対リザ軸
補完に他のメガ()が採用されやすいので、どちらのメガを出された場合でも対応出来るよう考える必要がある。基本対面チックな並びであることが多いので、ステロ→バシャ→エースで上から負担をかけ続けるのが有効。個人的には有利。
○対クチート軸
所謂ポリクチガッサミミッキュみたいな並びには、炎が一貫したり守るでトリルターンを稼げたりするので有利。多少サイクルを回せるように選出、2体で削って最終的にバシャを通す...といった展開になることが多い。しかし、ラティアスクチートにはかなり遅れを取る。この手の並びはレヒレが同居しているパターンが多く、また、ラティアスも眼鏡、スカーフ、ゴツメ、瞑想電気Z…と型が豊富なため、どこかしら割り切って選出するしかない。
○対グロス軸
有利。前季(S9)流行したグロスヒトムレヒレジャラには速いレボレヒレ辺りが痛烈に刺さる。というかバシャーモ自体が刺さってる。もっとも、グロス軸はシーズンによって大きく形を変えることもしばしばなので、現在の流行を追うことを心がけたい。
○対マンダ軸
鬼門。
バシャーモ基調の構築なのにバシャーモが出せない。裏メガを捩じ込んで対応したいところだが、そうする場合構築難度がぐっと上がる印象。
現時点では、電気枠を主軸としたサイクル選出(例...)が無難と考えているが、中々これといった答えが出ない。ただ、この難題に回答しないと最終日レートが伸びない、かなしい。
○受け回し
受け回しといっても多種多様なジャンルがあるのは重々承知の上なのだが、最近は発展が著しくてひとつひとつ追うのも難しいのでまとめて。霊獣ボルトロスやカプ・レヒレを採用しているのであれば、これらを主軸とした選出を心がけたい。が、逆にこれらを通さないと敗北、という展開に陥りがちな為難しい。微不利。
3. さいごに
今回は、前季バシャ軸を使った経験論・感想をまとめる形で筆を執らせて頂きました。当たり前のことを当たり前に書いてたり勿論ずっとバシャ軸を使われている方々の思考には遠く及ばなかったりと、味気なく思われた方も多いと思いますが、当記事が誰かのバシャーモを使うきっかけ、使われる側の参考等になれば幸いです・〜・
おしまい!