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七つの星の、光の魔法

【S3使用構築】巡彩カバカイナカミ【最終82位】

 

拙記事を開いて頂きありがとうございます!

ぐーみー(@ten_nami_ten)と申します。

 

先月、自身がシーズン3において最終2桁を達成することができた構築について書き殴っていきます。

 

 

 

 

 

<戦績>

 

TN AtsukoKagari:最終82位 / 129勝78敗

 

 

<並び>

 

 

 

 

<構築経緯>

 

パラドックス環境を考察した際に、セグレイブの「対面(=純粋な1対1の撃ち合い)性能」の高さにまず目が止まり、はじめにセグレイブを主軸として採用することを考えました。

しかし、「巨剣突撃のデメリット効果」「連続技・先制技の存在」等から、ミラーを突き詰めるのが至極困難であると感じたため、「高使用率必至のセグレイブに強いポケモンや立ち回りを多く採用し、隙の少ない構築を組む」というアプローチで今環境を戦っていくことに決めました。

 

そこで注目するに至ったポケモンが、今環境で新たに追加されたポケモンであるテツノカイナ

セグレイブのテラスを誘発しやすいタイプでありながら、「猫騙し」を撃つことで一旦様子見ができる点に魅力を感じました。

また、奇しくもセグレイブと同様、「突撃チョッキ」を持つことで物理特殊満遍なく撃ち合いができるのも良いところ。構築の組み始めにふさわしい貫禄だったため、まず1体目に採用しました。

 

テツノカイナが明確に不利を取るポケモンとしてカイリューミミッキュが挙げられるため、2体目にはそれらに強いカバルドンを採用しました。

 

テツノカイナとカバルドンを併せて選出するにあたって、3体目にはフィニッシャーが欲しいと考えました。

・古代活性によって切り返しに十二分なSを確保することができる

・欠伸と相性の良い身代わりからの積みを展開できる

・サイクルをゴリ押ししてくる逆鱗や、フィニッシャーを仕留めにくる神速を無効化できる

上記等の点から、3体目としてブーストエナジー持ちの身代わり瞑想ハバタクカミを採用し、この3体を基本選出としました。

Dが硬い初手駒、Bが硬いクッション、受け駒を起点にできるフィニッシャー、というバランスの良い選出に仕上がったと思います。

 

2月中旬頃に潜り始め、この3体を固定枠として潜っていた際に、

・基本選出で妖の一貫が切れておらず、眼鏡ハバタクカミのゴリ押しが辛い

・瞬間火力が高い駒が居ないことから、積みを無効化してくる天然持ちやコノヨザルの突破が難しい

という問題点に気づき、4体目に眼鏡テツノドクガを採用しました。

 

ここまで地面や水に対してプレッシャーを与えられる初手駒を採用しておらず、カバルドンや水ロトムスタートの展開を睨めていなかったため、5枠目に襷マスカーニャを採用。

最後に、地面の一貫を切れて選出圧もある、幅広い受けに選出できる隠密マントカイリューを採用して構築が完成しました。

 

 

 

<単体紹介>

 

テツノカイナ@突撃チョッキ(テラス:ノーマル)

特性:クォークチャージ

性格:意地っ張り

実数値(努力値):231(12)-209(236)-139(84)-*-110(172)-71(4)

雷パンチ/ドレインパンチ/猫騙し/冷P

技は以下の順で採用しました。

猫騙:相手の行動を確認できる技として。お祈りテラスに頼らざるを得ない場面を少しでも減らしたい気持ち。

ドレインパンチ:優れた耐久値と相性の良い吸収技。

冷P:幅広く選出できるよう技範囲を広く取りたかったため採用。地面セグレイブへのダメージも意識。

雷P:ハバタクカミへの確定数が変わる「ワイルドボルト」と悩みましたが、反動を嫌ってこっちに。

 

○Aライン

11n(努力値振りの効率が良い)

猫騙し+ドレインパンチ(等倍)+冷P(抜群)でH213B113セグレイブが96.48%で落ちる

雷P(=抜群ドレインパンチ)でH205B172アーマーガアが確定2発(50.7~61.4%)

→相手の様子見羽休めに対して一旦ドレインパンチを押せます。

雷PでH163B115サーフゴーが乱数2発(78.1%)

→ かなり有利対面なためこの乱数で気になりませんでしたが、A210以上で乱数が10%程ずれます。

○B方面ライン

A182ガブの地震+鮫肌ダメージ*2が超低乱数1発(6.2%)

A216珠セグレイブの巨剣突撃(1↑)が乱数1発(31.2%)(目安)

○D方面ライン

AとBの調整後、できるだけ高めに設定

C211テツノドクガの炎テラスオバヒを確定耐え

○Sライン

端数。同族にドドゲザンやマリルリがいるため、ちょっぴり振っておくとお得。

 

構築の軸その1。

攻撃が高い駒・特攻が高い駒が両採用されがち(例:セグレイブ+ハバタクカミやテツノドクガ)な現環境において、幅広く打ち合える初手駒としての価値は非常に高かったです。

単に撃ち合うだけなら襷を持つだけで良いのですが、単なる対面選出のみならずサイクル選出にも組み込めるのが突撃チョッキ持ちの良いところ。

テラスタイプはノーマルで採用。弱点が1つしかないため、相性によって突破されるリスクを大幅に抑えることができます。また、猫騙しにテラス補正が乗ったり、元タイプが鋼半減なため霊技を押してくるサーフゴーの不意を突けたりと、細かいところで光るものがありました。

技構成については正直かなり悩みました。猫騙しを採用することによって、技範囲(地震や冷Pの採用)と対面操作(ボルチェン)の一方しか選択することができなくなったためです。特にボルトチェンジは、性格補正と個体値を駆使してキョジオーンの下を取ることで、隠密マント抜きでの対策たりえる魅力的な技だったのですが、今回このポケモンを「軸」として採用している以上、技範囲を犠牲にして選出機会を削ってしまうのは本末転倒だろうと考え、猫騙しを採用しつつ極力技範囲を広く取ることにしました。

実際冷Pの選択は正解だったと感じていて、カバの砂でマルスケを剥がしておくことでカイナを出口にカイリュー入りのサイクルを突破することができたり、安易なガブリアス引きを咎められたりと、分かりやすい技として様々な場面で活躍してくれました。

 

 

カバルドンゴツゴツメット(テラス:水)

特性:砂起こし

性格:腕白

実数値(努力値):215(252)-132(0)-187(252)-*-92(0)-68(4)

地震/氷の牙/欠伸/怠ける

欠伸/怠ける:物理受けとしての役割を担わせるため確定。

地震:タイプ一致威力100デメリット無しのすごいやつ。

氷の牙:役割対象のカイリューガブリアスを意識して。

 

○B方面ライン

特化

○Sライン

他で削った後にカバを殴る展開が無くは無さそうだったため端数はここに。

 

構築の軸2。

カイナが不利気味なカイリューマルスケを交代するだけで剥がすことができ、欠伸による流しも可能で、瞬間回復技もあるというアイデンティティの塊のような物理受け。

砂起こしによってミリの相手を削り切ることができるのも魅力のひとつ。他で襷ラインまで削った相手に後投げするだけで遂行できるのが本当にすごい。長年愛され憎まれるポケモンである所以がよく分かります。

アイテムはサイクルにおける削りを意識したゴツゴツメット。逆鱗、クイックターンや蜻蛉返りを「撃たれているだけで」仕事できるのが良い感じでした。また、火力に乏しいカイナが不利を取るコノヨザルに対して、取り敢えず後投げして地震を押しておけば、1:1ないし赤ラインくらいまでは押し込める点も重宝しました。

テラスタイプはイルカマンやセグレイブ意識の水。サーフゴーやジバコイルの鋼技も半減で、撃ち合う選択肢を取ることができるのもgood。終盤は身代わりビルドを積んでくるイルカマンが増えていたため、クイックターンが見えてない間は警戒を怠らないこと、イルカマン交代に合わせて地震を押すことでダメージを蓄積させることを心がけていました。

技構成は地震/欠伸/怠けるまでは確定として、ラス1の枠は初期案では氷の牙→最終日数日前からヘビーボンバー→最終日夜に結局氷の牙に戻しました。欠伸による対面操作からハバタクカミへの交代際に刺せるという点で、ヘビボンも物凄く悪い選択肢という訳ではなかったのですが、カイリューに対する威力が40しかなく、物理受けとして本末転倒になってしまっていること、テラスタイプがフェアリーを半減するわけでもなく、ハバタクカミと「偶発対面で積極的に撃ち合う」ことはないことから、結局外れていきました。

余談ですが、あまり使うのが得意ではないポケモンだった(ランドロスの方が好き!)ので、今回ちょっぴり苦手を克服できて嬉しかったです。

 

 

ハバタクカミ@ブーストエナジー(テラス:鋼)

特性:古代活性

性格:臆病

実数値(努力値):133(20)-*-102(212)-172(132)-156(4)-190(140)

シャドボ/ムンフォ/瞑想/身代わり

ムンフォ:撃ち合い性能を意識した最大打点の一致技(ドレインキッスは不採用)。

シャドボ:ムンフォとの範囲補完がすごいやつ。

瞑想:フィニッシャーとして詰め切るために積み技を採用。

身代わり:受け駒の状態異常や塩漬けを躱しながら積むために。

 

○B方面ライン

A121キョジオーンの塩漬けで身代わりが超低乱数(6.2%)で割れる

A204鉢巻カイリュー地震が超低乱数1発(6.2%)

○Cライン

余り

○D方面ライン

C187ハバタクカミのシャドーボールを確定耐え

○Sライン

最速トドロクツキ+2

 

構築の軸3。

ほぼ全ての試合でこのポケモンを後発に置いていました。あのミミッキュと同じ霊/フェアリーという優秀な範囲に加えて、受け駒を起点とした詰め切りまでできるので、基本的に選出して腐るということがありません。

テラスタイプはフェアリー技を半減できる鋼。眼鏡ハバタクカミに序盤のサイクル駒が押し切られた場合に、後投げから瞑想の起点にすることができます。元々抜群の鋼タイプを半減で受けられる点も非常に優秀。攻撃的なサイクルに採用されがちなチョッキジバコイルハッサムを返り討ちにすることが可能です。

構築における要素埋めとして優れたタイプを持つこともあり、現環境においては積極的に採用したい1体であると思いました。

 

 

テツノドクガ@拘り眼鏡(テラス:炎)

特性:クォークチャージ

性格:控えめ

実数値(努力値):155(0)-*-88(60)-209(236)-130(0)-157(212)

炎の舞/オバヒ/ヘドウェ/寝言

オバヒ:殴り合いを制し、サイクルを潰す。基本的にこれをポチポチする。

炎の舞:追加効果によってハピラキの受け切りを許さない優秀な一致打点。

寝言:ここまで眠りの一貫を切れていなかったため採用。欠伸サイクルを崩す始点にもなる。

ヘドウェ:寝言ガチャの純度を上げるために一致技。水タイプやカイリューに交代読みで押せる技としても優秀。

 

○B方面ライン

A136コノヨザルの威力150憤怒の拳が超低乱数1発(6.2%)

C185サーフゴー、C187ハバタクカミのサイコショックを確定耐え

○Cライン

11n、できるだけ高く

○Sライン

最速90族(コノヨザル等)抜き

 

ここからは補完枠。

瞬間火力の高い駒として、キョジオーン+アーマーガアを始めとして多くのサイクル構築に選出しました。また、素早さに補正を掛けなくても中速(80〜90)のラインを抜けているため、通常のスタンに対する選出率もかなり高かったです。対サイクルを意識したポケモンでありながらも、構築の隅で腐らないのが素晴らしい。

フェアリーを1/4に抑え込めるタイプも優秀で、テツノブジンやハバタクカミに対してドクガバックの選択肢をチラつかせられるのが、構築単位の要素として良かったように思います。

後述のマスカーニャの叩き落とすで相手のチョッキを剥いで炎の舞を押す動きを、襷枠が撃ち合いに負けた際のケアムーブとしてよくやりました。殴る+αで上振れ要素があるポケモンはいつの時代も強いですね。

 

 

マスカーニャ@襷(テラス:草)

特性:新緑

性格:意地っ張り

実数値(努力値):151(0)-178(252)-90(0)-*-91(4)-175(252)

トリックフラワー/叩き落とす/ローキック/挑発

トリックフラワー:地面や水に圧を掛けられる枠としての採用なので、確定。

叩き落とす:あらゆる後投げに対して腐らない性能が、初手の襷枠と噛み合っているため採用。

挑発:最高の起点回避技。抜群技を耐えて欠伸で流してくるカバルドンやヘイラッシャにも有効。

ローキック:トドロクツキが増えてきて格闘打点が欲しくなったため採用。積みと殴りに対する中間択としても優秀。

 

○Aライン

特化

○D方面ライン

タイプ上、特殊水技や霊技を受ける機会があることを鑑みて端数はこっちに。

○Sライン

準速

Sを落として唯一困りそうなミラー対面はローキックで解決するため。

テツノブジンは不意打ちが無いと対面勝つ土台にも立てないため非考慮。

 

水・地面に一致打点を持つポケモン、1体は入れたいよね枠。

ここで襷枠を採用することで、対面寄りの選出に大幅にバリエーションが出たため、大正解な選択だったと思います。

あまり積極的にサイクルしたいポケモンではありませんが、テツノドクガとの相性補完が優秀で、セグレイブの氷技やコノヨザルの格闘技、サーフゴーの格闘 or 鋼技等に対してドクガを後投げする動き、サイコショックで拘ったハバタクカミに対してマスカを後投げする動きがしばしばありました。

プレイングの幅が問われる今作において、こう言った「小手先のサイクル」を構築にいくつ内包できるかはとても大事ですね。

 

 

カイリュー@隠密マント(テラス:ノーマル)

特性:マルチスケイル

性格:穏やか

実数値(努力値):191(196)-*-116(4)-116(4)-165(236)-109(68)

炎の渦/竜星群/アンコール/羽休め

炎の渦/アンコール/羽休め:キョジオーンの裏の幅広い受け駒に対応するため、この3枠は確定。

竜星群:竜(特に同じような型のカイリューミラー)やロトム意識の特殊で拘らない高打点。

 

○HP

16n-1(定数ダメージ意識)

○D方面ライン

11n

キョジオーン+テツノドクガの並び意識でできるだけ高く

○Sライン

12振りFCロトム抜き、気持ち程度のミラー意識

 

塩漬けに対して後投げをするという選択肢が取れないのは微妙だという考えに基づいて、一応採用した隠密マント。

採用したこと自体に後悔は無いですし、持たせるポケモンの選択もベストだったと今でも思っているのですが、選出機会は乏しいと言わざるを得ないのでうーん......って感じです。

キョジオーンを分かりやすく対策できるアイテムが存在する、でも間違いなく構築のパワーは下がる......「偉さ」と「パワー」のトレードに頭を悩ませる余地が”できてしまう”という点で、非常に難しいアイテムだと考えています。

技構成の採用経緯は上記の通りですが、努力値振りが対ドクガを意識したものになっている以上、竜星群の枠は地震が正解だったと思います。2/26にそのことに気づいてどっかのタイミングで差し替えようと思っていたところ、例のレンタル作成時にレポートを書くアプデが来てしまい、A個体値低めの個体に王冠を使ってしまうのが勿体なかったので変更無しで走り抜けました。#テラピース廃止 #ニート推奨ゲー #ログインボーナスと課金要素が無いソシャゲ

 

 

 

<選出例>

 

基本選出

対面選出①

対面選出②

初手駒+クッション@1

//

キョジオーンに厚く

もっと厚く

厚くはないけど一応見てはいる

/

 

 

 

<あとがたり>

 

とりあえずSV初の最終2桁を達成できたのでひと安心。

1桁もいずれ狙いたい......のですが、野心溢れるプレイヤーが蠢くこのゲームで勝ち上がることの大変さを再認識したので、とりあえず今は休みたい気持ちでいっぱいです......。

他に支障をきたさないよう己を律して、のんびりやっていきたいですね。

 

 

 

<Special Thanks>

 

主軸「カバカイナカミ」の原案者であるりむ(@rimupoke)さん

 

今季一緒に構築を煮詰めて頂きました。

また、りむさんにお願いして軸に関する記事を投稿して頂きました。

拙記事より詳細に軸の成り立ちについて触れられているので、是非お読みください。

カバカミカイナ - NEO THEORY FANTASY

 

 

 

<レンタル>