今日も明日もオオタチ日和

七つの星の、光の魔法

【S33使用構築】紡葉ザシバド【最終54位】

S33お疲れ様でした!

 

 

<戦績>

 

TN dialogue:最終54位 / 101勝58敗

 

 

<並び>

 

 

 

<構築経緯>

 

竜王戦ルール(伝説1体)でも愛用していたザシアンf:id:goomycarona637:20210403002458p:plainから構築をスタートすることとしました。

型は、折角なら今までのノウハウを使い回したいと考え、当時結果を残すに至らなかった慎重HDベースの剣舞にしました。

 

このザシアンの長所は、

珠サンダー、襷黒バド、珠以外のオーガ対面で不自由なく動ける→攻め寄りの構築に対して初手置きしやすい

珠特化イベルのD熱風をステロ込みで耐える等、特殊アタッカーに対する後手の捲り性能も高め

また、短所としては、

AもSも無振りに近いため、ザシアンミラーに非常に(多分現存する型の中で最も)弱い

技範囲が最小限に絞られているため、崩しのメインを任せるには心許ない

ことがそれぞれ挙げられます。

 

これらを踏まえた上で、2体目の伝説枠には「気合の襷」持ちの黒バドレックスを選びました。

高い対面性能、削れた相手に対する黒の嘶き→ザシアンが初手で取った主導権を維持するのに向いている

ゼルネやイベル等、展開によっては不利を取ってしまう相手にザシアンが強い

ザシアンミラー負けを、黒の嘶き+行動保証(倒すor積みが選択可)によってアドに変えることができる

ラキヌオー、ポリ2ガエン絡み等に対して、(単体での突破は難しいにせよ)崩しの始点を作ることができる

 

次に、ザシアンミラーにおいて「突っ張り」のみではなく「引き」からも展開を作れるようにしたいと考えました。

ザシアンミラーは、特性:不撓の剣の発動順で「どちらが有利か」が対面した瞬間に分かってしまうため、有利側が常に択(「突っ張り」への殴り、「引き」への交代読み、あるいは両方に対応した剣舞)の主導権を握ります。

なので、不利側覚悟のこちらとしては、対面時の選択肢を幅広く取ることで、相手側の安易な行動を制限したい......という考えです。

この希望を叶えてくれる欠伸ヌオーを3枠目に採用しました。

 

ここまで組んでみて、

・相手の欠伸展開を切る術が無い

・ザシアン軸の天敵であるラキヌオーに対して、対抗し得る手段を増やしたい

・上記を満たしつつ、汎用性の高い対面駒が欲しい

と感じたため、各条件をふんわりと満たす珠身代わりバトンサンダーを4体目に採用しました。

 

残り2枠についてですが、構築力と時間両方が足りず、残りの条件(下記)に対する最適解を見つけ出すことができませんでした。

メタモン(コピー元:黒バド)に対する引き先

・ホウオウダイナ+バンギヌオーへの対抗手段

・霊獣ランドへの誤魔化し・牽制の充実

・欠伸展開に対する誤魔化しの充実(できれば)

・ヌオー以外のメタモン(コピー元:ザシアン)に対する引き先(できれば)

本記事では、最も使用期間が長かったについて、【個体紹介】欄で触れることとします。

 

 

<個体紹介>

 

f:id:goomycarona637:20210403104231p:plain
ザシアン@朽ちた剣

特性:不撓の剣

性格:慎重

実数値(努力値):199(252)-191(4)-136(4)-*-181(236)-170(12)

巨獣斬/じゃれつく/電光石火/剣舞

技構成は以下の順で決めました。

巨獣斬:ザシアンをザシアンたらしめる技なので確定。

電光石火 剣舞剣舞後の巨獣斬+石火でダイマ珠サンダーを縛るのが型のコンセプトなのでこれらも確定

じゃれつく:サンダー、カイオーガゼクロム等、鋼技を半減してくるポケモンに通す技として採用。スカーフオーガの威力150潮吹き+じゃれが入った後の潮吹きを耐えるのもお洒落。

 

○Aライン

巨獣斬(3↑)+石火(3↑)でH165*2B106サンダー(ダイマ状態)を高乱数(91.79%)

じゃれつく(1↑)でH197B150サンダーを超高乱数2発(98%)

 

○B方面ライン

A168エースバーンの火炎ボールが超低乱数1発(6.2%)

A197霊獣ランドロス地震を確定耐え

 

○D方面ライン

C177珠サンダーのD暴風+D熱風が乱数(17.18%)

C194珠サンダーのD暴風+D雷を確定耐え

C217黒バドのアストラルビットが確定3発

C202オーガの雨下潮吹き(威力150)じゃれが入った後の潮吹きをおおよそ耐える

C222珠ディアルガのDオバヒが超低乱数1発(6.2%)

 

○Sライン

最速ガブリアス+1

 

伝説枠その1。

火力や技範囲、絡め手回避(身代わり)等を犠牲にしてまで得たかったのは、「初手への置きやすさ」。ザシアンというポケモンの性質上、相手のダイマックスにぶつけるのが最も強い運用であると考えています。故に、後発にザシアンを置く前提の構築は、相手の初手ダイマックス展開にザシアンを合わせられないため避けたいと思いました。そこで、一般枠の中で最も強いダイマックス枠であるサンダーに対して行動しやすい型を選択しました。

D暴風+D熱風は上から3つ切りくらいの乱数で甘えていますが、個人的に3つ切りまでは許容していること、ガエンの存在がダイバーンを気持ち牽制してくれることから良しとしました。今回は不採用ですが、ラグラージトリトドンガマゲロゲといったD厚めな型も多い半減枠を忍ばせておくと、より勝てる試合が増えると思います。

多くの特殊アタッカーとの対面で一旦剣舞から入れたり、相手の「この対面は勝てる」「これは落とし切れる」といった想定を覆して試合のペースを握れるのが非常に強力でした。

反面、受けや嵌めに寄った構築にはどうしても不利を取ってしまうので、構築単位でのケアが難しい型であるとも感じました。

 

 

黒バドレックス@気合の襷

特性:人馬一体(緊張感+黒の嘶き)

性格:臆病

実数値(努力値):175(0)-81-101(4)-217(252)-120(0)-222(252) ※A個体値0

アストラルビット/サイコショック/破壊光線/悪巧み

アストラルビット:つよい。

悪巧み:すごい。

サイコショック:ラッキー、サンダーが誘うHDポリ2への打点として採用。

破壊光線:ダイアタック媒体。ダイマ時のタイマン性能の向上と悪タイプへの打点として採用。

 

○Cライン Sライン

気合の襷によって、耐久ラインに拘らず行動保証がなされているので、特化

 

○B方面ライン

アナライズポリ2のイカサマ+ステルスロックが乱数(18.7%)

 

伝説枠その2。

構築の軸であるザシアンの歪みをカバーする苦労役としての採用。最終日ギリギリになって初めて触るポケモンでしたが、元々のスペックの高さから十二分活躍してくれました。

このポケモンを使う前は、環境にバンギラスが跋扈していることをあまり意識できておらず、無理矢理後述のテッカグヤを通す、ザシアンの剣舞で相手のダイマを誘発して何とかするような展開にしばしば至ってしまったのが心残りです。破壊光線の枠をリフストにして、少しでも単体での崩し性能を上げた方が良かったかも。

 

 

ヌオー@残飯

特性:天然

性格:腕白

実数値(努力値):201(244)-106(4)-147(228)-*-86(4)-59(28)

地震/欠伸/身代わり/自己再生

欠伸:「引き」からの展開を作るために採用した枠であるため確定。

自己再生:有象無象への受け、様子見のために採用。

地震:ザシアン、オーガに対する最大打点として。

身代わり:ザシアンヌオーを単体で詰ませることができる。ラグラージ展開を阻害できる副産物付き。

 

○B方面ライン

A244ザシアンの特化じゃれつくが確定3発(残飯による回復抜き)

 

○Sライン

最遅ラグラージ+1

 

ザシアン使いが最も忌み嫌い、最も信用しているポケモン(クソデカ主語)。

型は、個人的に扱い慣れている身代わり持ちとしましたが、構築単位でエースバーンが重くなってしまったので、ここの枠は守るにした方が良かったかもしれません。最終日になっても構築が完成せず、調整しながら潜る羽目になったせいで、今回こんな感じの後悔が多め。もっと時間を有効活用できるようにならねばだとか、そもそも手早く構築できるようにならないとだとか、盤外でも反省が多いシーズンとなりました。

 

 

サンダー@命の珠

特性:静電気

性格:控えめ

実数値(努力値):165(0)-*-123(140)-176(116)-110(0)-152(252)

ライジングボルト/暴風/身代わり/バトンタッチ

暴風 :誰もを不幸にするが、誰もを幸せにしうるバカ技。

ライジングボルトダイマ時に高い打点が欲しかったため採用。雷は全技命中不安になるのが嫌すぎて見送り。

身代わり:欠伸をはじめとした状態異常技回避のために採用。

バトンタッチ:後発にS上昇や身代わりを届けることのできる技。ラッキーに対する立ち回りを増やすために採用。

 

○Cライン

11n

D暴風+DライジングボルトでH199D136ザシアンを確定

DライジングボルトでH165D110サンダーを確定1発(165~195ダメージ)

 

○B方面ライン

身代わりがA130ラグラージクイックターンを乱数耐え(75%)

A244ザシアンのじゃれつく(1↑)が乱数1発(43.7%)(目安)

 

○Sライン

同族ミラー、準速イベルタル意識、1↑時にザシバドを抜いておきたい、などなどでぶっぱ。

 

雑に強かった枠。珠で運用するのは何だかんだ初めてかもしれない。

ラッキー後投げに対して、ダイマ最終ターンにダイサンダー→身代わり→バドにバトンと動くことで、2ターン歌うに怯えず悪巧みする動きがそれなりに強かったです......が、+4ショックではHBラッキーを30%強でしか倒せないわ、シャドボ持ちとそれなりに当たるわで超推奨ムーブというわけでもありませんでした。1発被弾かつ沢山寝なければ大丈夫だし、狙えそうなら通しにいっても良いかな〜......位の信用度。

ただ、ダイマックスで暴れた後ザシアンに繋いで展開を咎める、擬似蜻蛉返りとして使うなど、活躍の機会は多かったため、この型にして良かったなと思っています。

 

 

ガオガエン@突撃チョッキ

特性:威嚇

性格:意地っ張り

実数値(努力値):201(244)-165(116)-111(4)-*-126(124)-83(20)

フレアドライブ/DDラリアット/瓦割り/蜻蛉

蜻蛉:クッション運用する際にはどうしても欲しい技。

フレアドライブ:反動が痛いものの、瞬間火力を評価して採用。

DDラリアット:黒バドに対する遂行速度を意識して。

瓦割りダイマ適性を高めるため、申し訳程度の壁対策として採用。バンギやミラー対面での貴重な打点でもある。

 

○Aライン

11n

DフレドラでH197B135ザシアンを超高乱数1発(93.7%)

同上でH199B136ザシアンを乱数1発(75%) → 耐久厚めの個体でもこの位の乱数なら......と考え許容

 

○B方面ライン

A191ザシアンのじゃれつくが乱数2発(12.8%)(目安)

 

○D方面ライン

C217黒バドの破壊光線(2↑)+ステロが低乱数(12.5%)

 

○Sライン

無振りバンギラス+1

 

ザシバドを問わないメタモンへのいなし、及び相手の黒バド受けとして採用。威嚇と蜻蛉によるクッションとしても浅く広く活躍してくれました。

ザシアンも黒バドもダイマックスに依存しないタイプの伝説なので、この枠はあえてダイマックス適性の高い型としましたが、いざ潜ってみると想定以上にサンダーにダイマックスを切る機会が多かったので、結果ちょっと不憫な枠になってしまいました。残飯や厚底ブーツ持ちのようなクッション特化のような型も検討してみたかった......。

ただ、チョッキによる安心感のあるDラインと高めのタイマン性能が功を奏した試合も多く、使用感自体はそれなりに良かったです。しっかり自分の仕事はこなしてくれる縁の下の力持ちでした。

 

 

テッカグヤ@パワフルハーブ

特性:ビーストブースト

性格:控えめ

実数値(努力値):175(20)-*-123(0)-172(236)-121(0)-113(252)

エアスラッシュ/メテオビーム/身代わり/宿木の種

エアスラッシュ メテオビーム 宿木の種:崩し駒として必須の3枠は取り敢えず確定。

身代わり:対低火力への嵌め、状態異常技回避のために採用。詰め筋適性が高いポケモンにはついつい持たせがち。

 

○Cライン

余りでできるだけ高めに

 

○D方面ライン

C177サンダーの10万が超低乱数1発(6.2%)

 

○Sライン

1↑で実数値169=最速100族+2

 

対ホウオウダイナ+バンギヌオー最終兵器のバリスタ

フラットな立ち回りで通すのが難しい型である反面、やどみがによる詰め、メテオビームによる強行突破、エアスラの怯みによるスリップダメージ稼ぎ等、ほぼ全ての受け回しに対して打開策を見出せる点を高く買いました。霊獣ランドやメタモン(コピー元:ザシアン)の牽制ができる見た目なのもgood。

第七世代の頃に対話をぶん投げて暴れ散らかすタイプのポケモンであるメガメタグロスを愛用していたこともあり、それなりに扱えていたとは思いますが、最終日の2桁台には毎試合厳しい立ち回りを強いられたため、終盤に持ち込むにはちょっと心臓に悪過ぎるポケモンだなと思いました。

 

 

<選出パターン>

 

思ったよりアーキタイプが偏らない(ザシオーガ、ザシバド、ホウオウダイナくらいでしょうか)環境だったので、その都度柔軟に(気分で)出していました。

 

対面構築相手にはf:id:goomycarona637:20210403002458p:plain(先発はサンザシのどちらか)を出せるかまず考える、

受け寄りの相手にはorを通す、

メタモン入りに対しては極力を挟む、基本的にこの考えで選出していました。

 

 

<あとがたり>

 

ランクマに取り組んだのが久々なのもあり、択の弱さ、スタミナ不足、メンタル不足、構築力不足、不足不足不足......等の課題点がいつも以上に浮き彫りになっていましたが、無事シーズンを走り抜けることができて良かったです。

特に、先程の【選出パターン】欄の至らなさからひしひしと感じられる「環境への理解不足」については要反省です。しっかり勝てたシーズンである程この欄は浮き浮きで書いてるので、日頃の研鑽が結果に出てしまった月でもあったなと思いました。しかし、諸々至らなさを感じつつも、ああでもないこうでもないと手探りで取り組むのは、初心にかえった心地で結構楽しかったです。ルール自体はそこまで好きではなかったですが。

来季はやらない寄りですが、作品問わず、また取り組む際には何卒よろしくお願いします。

ここまでお読み頂きありがとうございました!

 

 

<Special Thanks>

 

・A0バドレックスを貸してくださった某様